20年前に気に入ってよく行くお店について語ったblog記事があります。この記事を読み返して感じたことがいくつかあるので別記事として書きたいと思います。まずは、21年前に書いた記事を読んでくれたら嬉しい。追記でその後のことを書いているところが自分のことながら好きだ。
以下の記事は2005年10月にアップしたものの再掲載です。
ひとつ目は、神戸・北野の坂の途中にある喫茶店「モーツァルト(Mozart)」。
上品なおばさまがいつもカウンターにいらして、種類豊富なストレートティーと手作りのケーキ、そしてモーツァルトのBGM。まるで上品な居間のような、くつろいだ雰囲気の素敵なお店だった。独身時代(1980年代)、毎週のように京都から神戸に遊びに行っていた頃、大好きで通いつめていた。
阪神大震災のあと、気になって一度だけ立ち寄って以来、ずっと気になっていた。ネットで検索してみると、現在は同名のイタリア料理店に変わっているとわかった。
通っていた当時から、もう25年以上が経つ。あの上品なおばさまも、今頃はかなりおばあちゃんになっているんだろうと思うと、不思議な感じがする。
[2008年6月 追記]
その後、2回ほど新しくなったモーツァルトに行った。最初に訪れたとき、15年ぶりほどだったにもかかわらず、オーナーシェフが「あら、おひさしぶり♪」と迎えてくれて、とても嬉しかった。イタリアンレストランに生まれ変わっていたけれど、雰囲気はまったく以前のモーツァルトそのものだった。夫婦でディナーをいただき、何かを「清算」できたような気持ちになった。区切りがついたという感じかな。
[追記終わり]
[2018年1月 追記]
モーツァルトは、もうだいぶ前に閉店した。あの上品なおばさまは前田麗子さんとおっしゃる方で、今もご健在かどうかはわからない。もし何かご存知の方がいらっしゃれば、教えていただけると嬉しい。
[追記終わり]
もう一軒は、東京・目白にあるカフェ・ド・ボルドー。1979年の開店初日から入り浸っていたお店で、現在もブティックとカフェを併設して続いているそうだ。当時はストレートコーヒーとシャンソンのBGMの中、目白通りを眺めながらぼんやりするのが好きだった。
1981年に仕事で京都に移ってからも、「婚約しました」「結婚しました」「子どもができました」と、折に触れて報告に行っていたのに、ここ10年はぱったりご無沙汰してしまっている。次の東京出張のときに立ち寄ってみようか、という気持ちが湧いてきた。
この2軒は私の「心の故郷」だ。栄枯盛衰の激しい飲食店業界で、4半世紀以上続いていること自体、本当に敬意を表したい。今も続いているからこそ、「故郷」と呼べるのかもしれない。
[2018年1月 追記]
カフェ・ド・ボルドーは現在、ブティックのみの営業となっている。この記事を書いたあと一度お邪魔したことがあり、オーナーもご健在で私のことも覚えていてくださり、感激した。ただ、30年という時の流れの中で、私が勝手に思い描いていた「心の故郷」とは少し違うものになっていた、というのが正直なところだった。これからも末長く続いてほしいと願っている。
[追記終わり]
京都にも、若い頃に通いつめたお店が何軒かあった。「サーカスサーカス(銀閣寺のライブハウス)」「バッハ(銀閣寺のクラシック喫茶)」「レストランRoco」「おてんばKiki」「きまぐれ亭(百万遍のFusionのお店)」……ほとんどが今はもうない。

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