以下は、日本の株式市場について考察した文章ですが、あくまでエンターテイメントとして読んで頂けたらうれしい。
連日、メディアを賑わせている「日経平均株価、天井知らずの最高値更新!」という華やかなニュース。新NISAのスタートや「若い女性の株ブーム」も相まって、日本中が空前の投資お祭り騒ぎに沸いている。
だが、あなたの資産の画面に映る「現実」はどうだろうか?
指数が最高値を更新する裏で、なぜか「業績が良いはずの個別優良株」やグロース市場が売られて大変なことになっている。XなどのSNSでは「暴落のないリーマンショック」とも囁かれている。
この異常な二面性の裏には、冷徹で完璧に仕組まれた「市場のシナリオ」が隠されているかもしれない。
1. 張り子の虎:「見かけ上だけ上げているフリ」の正体
現在の日経平均が超高水準を維持しているのは、日本経済が強いからでも、市場全体が評価されているからでもない。
- 一部の「AI・半導体関連株」による指数の吊り上げ
- 大衆を納得させるための「AI革命」というもっともらしいストーリー
これらを使って、株価指数という「看板」だけを不自然に高く維持しているのが実態だ。では、なぜそんな「フリ」をする必要があるのか?
裏で糸を引く機関投資家や海外勢の本当の目的は、「大暴落というレッテルを貼らせないこと」にある。
もしここで市場全体に冷や水が浴びせられ、パニックが起きれば、個人投資家が一斉に投げ売りを始めてしまう。そうなると、彼ら自身が「売り抜けたい莫大なポジション」を処分する出口(流動性)が消滅してしまうのだ。
2. 水面下で悲鳴を上げる巨大資本の「懐事情」
「他で出した巨額の損失を日本株で補填している」――そう聞いてもピンとこないかもしれない。だが、グローバル資本や日本の金融機関の足元を見れば、すでに看過できないレベルの火の車になっていることが分かる。
その代表例が、歴史的な高金利の長期化に伴う「外国債券(外債)の巨額の含み損」と、ゼロゼロ融資の終了に伴う「国内の不良債権」の急増だ。
- 日本の大手銀行・農林中金などの「外債含み損」:
米国の高金利が想定を超えて長引いた結果、日本の主要金融機関が抱える外国債券(米国債など)の含み損は、グループ全体で数兆円〜十数兆円規模に膨れ上がっている。これらを損切り(処理)するためには、莫大な現金(キャッシュ)をどこかから捻出しなければならない。 - 海外メガヘッジファンドの「商業用不動産ローン」の焦げ付き:
米国や欧州では、オフィスビルの空室率高騰と利上げのダブルパンチにより、商業用不動産(CMBS)のデフォルト(債務不履行)がドミノ倒しのように始まっている。海外の巨大資本は、この不動産セクターで負った致命的な傷を隠蔽し、決算を繕うために必死だ。 - 国内の「ゼロゼロ融資」バブル崩壊と不良債権化:
足元の中小企業や地方の経済を見渡せば、コロナ禍の「実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)」の返済本格化に伴い、企業の倒産件数は前年比で激増している。日本の地方銀行や信託銀行の貸出金のうち、回収不能リスクのある「不良債権」は静かに積み上がっている。
彼らにとって、数少ない「含み益が出ていて、かつ市場の流動性が高くてすぐに現金化できる資産」はどこか?
そう、皮肉にも「日本の個別優良株」なのだ。彼らは自らの致命傷(不良債権や外債の損)を穴埋めするために、信託銀行などの口座を経由して、私たちが大切に育ててきた優良株を毎日機械的に叩き売り、実質的な「資産の海外流出(ドル化)」を進めている。これが優良株が売られている、あまりにも生々しい裏舞台である。
3. 仕組まれた「高配当・長期保有」の罠
いま、多くの個人投資家が含み損を抱えながらも、株を握りしめている。あるいは「安くなった優良株」をバーゲンセールだとして喜んで買い増している。その心理を支えているのは、教科書通りのこんなロジックだ。
「日経平均はこんなに強いんだから、自分の株はただの『出遅れ』だ。百歩譲って仮に上がらなくても、配当利回りが高いから長期保有すればオッケー」
実はこれこそが、売り手側にとって最高に都合の良い「麻酔」である。
個人が「配当があるから安心」と健全な投資意識で買い向かってくれるからこそ、大口投資家は市場にパニックを起こすることなく、静かに、ノーダメージで本命の優良株を片っ端から現金化できる。 そして、売って手にした円を即座に「ドルや安全資産」へと両替し、日本市場から静かに逃げ出している。
株高なのに1ドル=159円台半ばまでじわじわと円安が進む不気味な現象。その要因の一つは、この「日本株売り→円転→ドル化」という資金逃避のサイクルに他ならない。
4. 世界共通の台本と、最終局面への秒読み
この「見せかけの上昇と、水面下の吸い上げ」の構図は、日本だけの話ではない。米国市場(S&P 500やNasdaq)でも、エヌビディアなどの一部の巨頭だけが指数を引っ張り、市場の幅(値上がり銘柄の比率)はITバブル崩壊前夜並みに狭まっている。
さらに、この「AI」という目くらましを使ったリスク転嫁は、今月いよいよクライマックスを迎えようとしている。
- 歴史上最大のIPO:SpaceXの上場(もうすぐ予定されているとの報道あり)
宇宙と「xAI(巨額赤字を抱えるAI部門)」を抱き合わせた時価総額2兆ドル超のバケモノ上場。 - インデックス自動組み込みの罠
Nasdaq100などのルール改定により、上場後わずか15営業日ほどで、世界中の個人が積み立てるインデックスファンドの資金から「自動的に」この高値の株を買い支えさせる仕組みが完成(これも未確定だが)。
彼らが本命の資産をすべて安全圏へ避難させ終え、個人投資家の財布から資金を吸い尽くしたとき、日経平均やS&P 500の「看板」を買い支える手はパッと離されるだろう。
その後に待っているのは、拠り所にしていた「配当」の減配・無配ドミノと、ハシゴを外された個人の投げ売りが引き起こす、本当の(明示的な)大暴落だ。
ここ数年、毎年のように”暴落するぞ”という論調が世間を賑やかしてきて、いずれも外れて現在の連日の高値更新となっているので、この記事にもそういった批判が寄せられるだろうと思う。
ただ、この30年、いやこの百年、上がり続けたからこれからも上がるというのはどうだろう? この数百年盤石だった「とある構造」が崩れてきているということをどう評価するかで変わってくるのだろう。
もし大暴落したら、平成のバブル崩壊のときのように国内の優良企業が外国資本に安値で買いたたかれる=乗っ取られる事態にもなりかねないが、今回は「とある構造の弱体化」のおかげでそういう事態にはならない可能性が高いのが救いだ。
なにはともあれ、これから何が起きるのか、起こらないのか、その結果とプロセスを楽しみにしながらWatchしたいと思っている。
結論:私たちが取るべき、唯一の防衛策
世の中は株式市場だけでなく、情報、食、エネルギーなど、あらゆる領域で「表向きの美しいトレンド(看板)」を掲げ、裏で本質的な価値を吸い上げる罠が稼働している。
この仕組まれた狂気のお祭り騒ぎの中で、私たちが取れる最大の対抗策は、一喜一憂して動かされることではない。
「静観しかない」
今、優良高配当株やS&P500などのインデックスを保有している人は、これからも上がると思えば買い増しするもよし、下がると思えば一度売り払ってしまうのもよし、重要なのはジタバタしないことだ。カネなんて無いなら無いで心持ちによってはいくらでも幸せになれるのだから。
手の内を冷ややかに見つめ、罠に飛び込まず、自分の足元と生活基盤を淡々と守り抜くこと。
舞台の上がどれほど華やかに踊ろうが、崩壊しようが、巻き込まれないための「自分の軸」を持つことこそが、この不気味な時代を生き抜く唯一の智慧なのです。

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